辣腕
「辣腕弁護士」などのように使う「辣腕」という言葉。
「辣腕」は、音読みで「らつわん」と読みます。
「辣腕」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「辣腕」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
辣腕の意味
「辣腕」には次の意味があります。
・物事を躊躇(ちゅうちょ)することなく的確に処理する能力のあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
仕事などをてきぱきとストイックにこなすことを指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・林は南陽堂時代、大型店用の土地買収で辣腕をふるったという噂である。
(出典:阿部牧郎『ビル街の裸族』)
・だが、ネヴィルの息子ヌーリィは、父を凌駕するほどの辣腕家であった。
(出典:田中芳樹『タイタニア1-疾風篇』)
・何よりも彼は検事としての辣腕さにかけては第一人者だった。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(下)』)
・辣腕の留守居役だった日向も齢六十を過ぎてから一線を退いていた。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 幻の声』)
・炭素税のためなら家族も売ると恐れられている辣腕首相である。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 下』)
類語
・凄腕(すごうで)
意味:普通にはできないようなことをやってのける手腕。また、その手腕の持ち主。(出典:デジタル大辞泉)
・敏腕(びんわん)
意味:物事のとりさばきがてきぱきしていて、たしかなこと。また、その能力やさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・手腕家(しゅわんか)
意味:手腕のある人。うでまえのすぐれた人。はたらきのある人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・やり手(やりて)
意味:腕前のある人。敏腕家。(出典:デジタル大辞泉)
・剛腕(ごうわん)
意味:腕力や技術が非常にすぐれていること。また、その人。(出典:精選版 日本国語大辞典)