蹉跌
「事業が蹉跌する」などのように使う「蹉跌」という言葉。
「蹉跌」は、音読みで「さてつ」と読みます。
「蹉跌」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「蹉跌」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
蹉跌の意味
「蹉跌」には次の意味があります。
・挫折。失敗。(出典:デジタル大辞泉)
「蹉跌」をわかりやすく言うと「物事がうまく進まず、しくじること。」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・失敗や蹉跌は男子の一生に無いことではありません。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・それがかえって裏目に出、これまでの半生は蹉跌の連続であった。
(出典:中村彰彦『恋形見』)
・あまり話がうますぎてかえって、前途に大きな蹉跌が起きはしないかとさえ思うのである。
(出典:新田次郎『孤高の人』)
・自己に矛盾し、自己に蹉跌し、自己に困迷する、それに何の不思議があろうぞ。
(出典:有島武郎『惜みなく愛は奪う』)
・これそもそも世界の冒険家が幾多の蹉跌に屈せず、奮進する所以なるか。
(出典:河口慧海『チベット旅行記』)
類語
・挫折(ざせつ)
意味:仕事や計画などが、中途で失敗しだめになること。(出典:デジタル大辞泉)
・不発(ふはつ)
意味:予定した行動が実際にはできずに終わること。 (出典:デジタル大辞泉)
・頓挫(とんざ)
意味:勢いが急に弱まること。また、計画や事業などが途中で遂行できなくなること。(出典:デジタル大辞泉)
・失敗(しっぱい)
意味:物事をやりそこなうこと。方法や目的を誤って良い結果が得られないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・過失(かしつ)
意味:不注意などによって生じたしくじり。過ち。(出典:デジタル大辞泉)