路傍
「路傍に立つ」などのように使う「路傍」という言葉。
「路傍」は、音読みで「ろぼう」と読みます。
「路傍」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「路傍」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
路傍の意味
「路傍」には次の意味があります。
・道のほとり。みちばた。(出典:デジタル大辞泉)
路傍の「傍」はかたわらという意味をもつ漢字で、2文字が組み合わさって道のほとりを意味する言葉となりました。
主に書き言葉で使われています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・葉子に離れて路傍の人の間に伍ごしたらそれこそ狂気になるばかりだろう。
(出典:有島武郎『或る女』)
・伊豆を旅してむしろ眼に入るのは路傍に立つ石像などではないでしょうか。
(出典:柳宗悦『手仕事の日本』)
・ぼくは彼女を路傍の一人として保護いたしておるにすぎません。
(出典:坂口安吾『街はふるさと』)
・馬車を路傍にほうりだしておいて、馭者はいったいどこへ行っていたのか?
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 緋色の研究』)
・ただ路傍の花に対するような、淡々たる一瞥を与えていたに過ぎなかった。
(出典:菊池寛『藤十郎の恋』)
類語
・道端(みちばた)
意味:道路の端のあたり。道路のほとり。(出典:デジタル大辞泉)
・辻(つじ)
意味:人が往来する道筋。街頭。(出典:デジタル大辞泉)
・路頭(ろとう)
意味:道のほとり。みちばた。(出典:デジタル大辞泉)
・沿道(えんどう)
意味:道路に沿った所。(出典:デジタル大辞泉)
・沿線(えんせん)
意味:鉄道の線路や幹線道路に沿った所・地域。(出典:デジタル大辞泉)