豊富
「豊富な知識」などのように使う「豊富」という言葉。
「豊富」は、音読みで「ほうふ」と読みます。
「豊富」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「豊富」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
豊富の意味
「豊富」には次の意味があります。
・豊かであること。ふんだんにあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
豊富はモノがたくさんある、知識や技術、財産がたくさん持っているといった意味で使われます。
同じ意味である豊かはモノだけでなく精神面、肉体面でも用いられます。精神面だと本を読んで心が豊かになる、肉体面は彼の体は肉づきが豊かだというように使用します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私と彼の住む家は地下に小型の発電設備があり電気だけが豊富にあった。
(出典:乙一『ZOO』)
・この数言に何と含味すべき豊富な歴史性が包含されていることであろう。
(出典:宮本百合子『「ラジオ黄金時代」の底潮』)
・ところがこの女が私の食膳をひそかに豊富にすることに努力してくれた。
(出典:小出楢重『大切な雰囲気』)
・これは作者の女性体験の豊富さを言わず語らずのうちに表わしている。
(出典:クレランド/江藤潔訳『ファーニィ・ヒル』)
・何故生活がもっと豊富なる何ものかに向って運転されないのであろう。
(出典:宮本百合子『日記』)
類語
・豊か(ゆたか)
意味:満ち足りて不足のないさま。十分にあるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・充溢(じゅういつ)
意味:満ちあふれること。(出典:デジタル大辞泉)
・裕福(ゆうふく)
意味:ゆたかに富んで幸福なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・富裕(ふゆう)
意味:財産が多くあって、生活がゆたかなこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・沢山(たくさん)
意味:数量の多いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)