謹厳実直
「謹厳実直な性格」などのように使う「謹厳実直」という言葉。
「謹厳実直」は、音読みで「きんげんじっちょく」と読みます。
「謹厳実直」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「謹厳実直」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
謹厳実直の意味
「謹厳実直」には次の意味があります。
・ つつしみ深くてまじめであること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「謹厳実直な性格」であれば、「つつしみが深く、まじめで正直な性格」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・御覧の通り、謹厳実直を絵に描いたような男で、絶対に間違いなどは起こしません。
(出典:倉橋由美子『アマノン国往還記』)
・人間なんてものは、謹厳実直とみえたじいさんにこれがいるんだよ。
(出典:向田邦子『冬の運動会』)
・謹厳実直と評される人間にも、社会で見せる顔とは全く逆な一面が、あるはずだ。
(出典:津村秀介『大阪経由17時10分の死者』)
・常には謹厳実直を絵に描いたような男が、珍しく上機嫌で、すっかりできあがっているのが分かる。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・わたしは全くの謹厳実直居士だったんだ。
(出典:J・ブリッシュ『スター・トレックTV版(全12巻) 12 上陸休暇中止!』)
類語
・実体(じってい)
意味:まじめで正直なこと。(出典:デジタル大辞泉)
・実直(じっちょく)
意味:誠実でかげひなたのないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・律儀(りちぎ)
意味:実直なこと。(出典:デジタル大辞泉)
・四角四面(しかくしめん)
意味:非常にまじめなこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・石部金吉(いしべきんもち)
意味:非常にきまじめで物堅い人。(出典:デジタル大辞泉)