謳い文句
「陳腐な謳い文句」などのように使う「謳い文句」という言葉。
「謳い文句」は、訓読みで「うたいもんく」と読みます。
「謳い文句」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「謳い文句」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
謳い文句の意味
「謳い文句」には次の意味があります。
・広告や効能書きなどで、人の注意や興味を引くために長所・効果などを強調した言葉。(出典:デジタル大辞泉)
「謳い文句」とは、その物のアピールのためにメリットや利点を強調した言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・戦意高揚こうようの謳うたい文句が次第に街に増えているような気がする。
(出典:今野敏『宇宙海兵隊ギガース3』)
・何だか科学かぶれした新興宗教のパンフレットにありそうな謳うたい文句だ。
(出典:谷川流『1 涼宮ハルヒの憂鬱』)
・横浜の副都心というのが謳うたい文句だが、バブル崩壊前に構想された計画がうまくいくとは思えない。
(出典:柳美里『フルハウス』)
・男子は必ず婦人同伴でという謳い文句にかかわらず、やはり集ってくるのは男が圧倒的に多い。
(出典:瀬戸内晴美『美は乱調にあり』)
・私の手元にある「日本人なら誰もが知っていなければならない古典の名詩をこの一冊に」という謳い文句の名歌集に歌が載るほどの女である。
(出典:大塚ひかり『源氏の男はみんなサイテー ―親子小説としての源氏物語』)
類語
・キャッチフレーズ
意味:感覚に訴えて強い印象を与えるよう考案された、短い宣伝文句。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・常套句(じょうとうく)
意味:ある場合にいつもきまって使う文句。決まり文句。(出典:デジタル大辞泉)
・決まり文句(きまりもんく)
意味:いつもきまって言う文句。また、型にはまった文句。(出典:デジタル大辞泉)
・売り文句(うりもんく)
意味:商品の特長や利点を並べて、客に買う気を起こさせるような言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・キャッチコピー
意味:人の注意をひく広告文、宣伝文。(出典:デジタル大辞泉)