謝恩
「謝恩会を主催する」などのように使う「謝恩」という言葉。
「謝恩」は、音読みで「しゃおん」と読みます。
「謝恩」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「謝恩」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
謝恩の意味
「謝恩」には次の意味があります。
・受けた恩に感謝すること。受けた恩に感謝の気持をあらわすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「謝恩」をわかりやすくいうと、感謝している人にたいして「ありがとう」という感情をあらわすという意味をもつ言葉です。
たとえば、学校の謝恩会は卒業生から先生にたいして、お店の謝恩セールはお店から顧客にたいして行われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いったい、この好遇に対していかなる形で謝恩すべきであろうか。
(出典:新田次郎『孤高の人』)
・名誉も、謝恩も欲しくなかった。ただもう一度ナタリアの顔が見たかった。
(出典:虚淵玄『Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」』)
・謝恩讃歌が陣営でとなえられ、戦勝はフランスじゅうにひろまった。
(出典:アレクサンドル・デュマ/江口清訳『三銃士(中)』)
・したがって、謝恩パーティ開催と記念品を配ることだけは始めから決っていた。
(出典:山田智彦『銀行 男たちのサバイバル』)
・謝恩の念で心がいっぱいになっていた。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
類語
・謝意(しゃい)
意味:感謝の気持ち。(出典:デジタル大辞泉)
・感謝(かんしゃ)
意味:ありがたいと思う気持ちを表すこと。また、その気持ち。(出典:デジタル大辞泉)
・拝謝(はいしゃ)
意味:つつしんで礼をいうこと。うやうやしく感謝すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・多謝(たしゃ)
意味:厚く礼を述べること。ていねいに礼を言うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・有難さ(ありがたさ)
意味:ありがたいこと。また、その度合。(出典:精選版 日本国語大辞典)