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試金石とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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試金石

「試金石で判断する」などのように使う「試金石」という言葉。

「試金石」は、音読みで「しきんせき」と読みます。

「試金石」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「試金石」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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試金石の意味

「試金石」には次の二つの意味があります。

1 金など貴金属の鑑定に用いられる黒色の硬い石。
2 物の価値や人の力量などを計る基準となる物事。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

試金石の意味①「金など貴金属の鑑定に用いられる黒色の硬い石。」

「試金石」の一つ目の意味は「金など貴金属の鑑定に用いられる黒色の硬い石。」です。

わかりやすく言うと「金(きん)などの価値を調べるために使う石。」という意味です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・標準銀が試金石に合格することは元よりわかり切ったことだからです。
(出典:キェルケゴオル/芳賀檀訳『愛について』)

・その瞬間、黒い銀の鎖で飾帯から垂れている、楕円形をした灰色の試金石を思いだした。
(出典:クラーク・アシュトン・スミス/大瀧啓裕訳『ゾティーク幻妖怪異譚』)

・ただ、それでこの石は女王試金石と名付けられるのです。
(出典:荻原規子『西の善き魔女1 セラフィールドの少女』)

・そこで、ちょっぴり疑いをもって、貴金属商へ行って試金石で検査をしてもらったところ、まんまとしてやられたことがわかったという。
(出典:ヴィドック/三宅一郎訳『ヴィドック回想録』)

類語

当石(あていし)
意味:金(きん)の真贋を試す石。(出典:精選版 日本国語大辞典)

金付石(かねつけいし)
意味:三重県の熊野地方で産する珪石(けいせき)の一種。黒色で、質は緻密。昔、両替屋などで、金銀をすりつけてその真偽、純度などを検査するのに用いた。(出典:精選版 日本国語大辞典)

那智黒(なちぐろ)
意味:三重県の熊野地方から産出する、黒色の緻密(ちみつ)な珪質(けいしつ)粘板岩。(出典:デジタル大辞泉)

粘板岩(ねんばんがん)
意味:泥岩や頁岩(けつがん)が弱い変成作用を受けて、板状にはがれやすくなった岩石。(出典:デジタル大辞泉)

試金石の意味②「物の価値や人の力量などを計る基準となる物事。」

「試金石」の二つ目の意味は「物の価値や人の力量などを計る基準となる物事。」です。

わかりやすく言うと「物や人の質・能力を調べるための目安となる物事。」という意味です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・ふじ子たちのようなのは、この世の人間の試金石のようなものではないか。
(出典:三浦綾子『塩狩峠』)

・むしろ高林との食事は、自分の決意の固さを示す試金石になるはずであった。
(出典:林真理子『ロストワールド』)

・三宮事件はこの新政府にとって誠意と実力とを示す一つの試金石とも見られた。
(出典:島崎藤村『夜明け前』)

・個人と聖職制度とのあいだに衝突が生じると、その衝突こそ、人格の偉大さをためす試金石と見なされるのである。
(出典:ヘッセ/高橋健二訳『ガラス玉演戯(上)』)

類語

判断材料(はんだんざいりょう)
意味:方針を決めたり選択したリする際に根拠や手がかりとする事項のこと。物事を判断するための基となるもの。(出典:実用日本語表現辞典)

尺度(しゃくど)
意味:計量の標準。また、判断・評価などの基準。(出典:デジタル大辞泉)

物差(ものさし)
意味:物事を評価するときの基準。(出典:デジタル大辞泉)

バロメーター
意味:状態・程度を推し量る基準となるもの。(出典:デジタル大辞泉)

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