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複眼とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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複眼

「複眼的思考」などのように使う「複眼」という言葉。

「複眼」は、音読みで「ふくがん」と読みます。

「複眼」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「複眼」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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複眼の意味

「複眼」には次の二つの意味があります。

1 節足動物などにみられる、多数の小さな個眼が束状に集まった目。物の形や動きの識別ができ、昆虫では紫外線や偏光も識別。
2 対象をいろいろの見地から見ること。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

複眼の意味①「節足動物などにみられる、多数の小さな個眼が束状に集まった目。物の形や動きの識別ができ、昆虫では紫外線や偏光も識別。」

「複眼」の一つ目の意味は「節足動物などにみられる、多数の小さな個眼が束状に集まった目。物の形や動きの識別ができ、昆虫では紫外線や偏光も識別。」です。

昆虫などの目のことです。
複数の小さな目が集まって機能する目を意味します。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

複眼を持つトンボはこれ同様の世界を眺めているのだろうか?
(出典:高橋克彦『幻少女』)

・その大きな複眼で、彼女はまわりにいる男たちをジッと見つめている。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 3 連絡宇宙艦発進せよ!』)

・目は一つしかなく、車のヘッドライトのような大きさで、複眼になっている。
(出典:柘植めぐみ,北沢慶,山本弘『妖魔夜行 穢された翼』)

・大きな複眼と、鋏状の口、そして額と顎にいくつもの触手が生えている。
(出典:安井健太郎『ラグナロク 第1巻 黒き獣』)

・そして、次の瞬間、砂走りはその複眼をパーンのほうに向けていた。
(出典:水野良『ロードス島戦記 2 炎の魔神』)

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複眼の意味②「対象をいろいろの見地から見ること。」

「複眼」の二つ目の意味は「対象をいろいろの見地から見ること。」です。

比喩的に、物事を色々な角度から見る「多角的な視点」を意味します。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・ランボーは無数の眼を持つ、そしてその複眼は開かれた世界を隅々まで見抜く。
(出典:福永武彦『第五随筆集 書物の心』)

・いわばこの複眼を持てるかどうかが、先へ行って大きな開きになるのを、私のような年になると否応なしに思い知らされるものだ。
(出典:諸井薫『男とは何か』)

・こうした複眼的な説明を必要とするほど、日本人の「無宗教」の根は深い。
(出典:阿満利麿『日本人はなぜ無宗教なのか』)

・しかし才能ある女流が、男女の差異について書くときは、必らず男性女性の複眼的観点から書く。
(出典:田辺聖子『源氏紙風船』)

複眼的アプローチをせざるを得ないのは、私も、貴方も分かりきっていることでしょう。

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