補強
「材料を補強する」などのように使う「補強」という言葉。
「補強」は、音読みで「ほきょう」と読みます。
「補強」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「補強」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
補強の意味
「補強」には次の意味があります。
・足りないところや弱い部分を補って強くすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
材料や人材などを補うことでモノや組織などを強くするという意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・元子のいるここが、江渕クリニックの前だという事実がそれを補強する。
(出典:小野不由美『屍鬼(下)』)
・低い窓には細かな桟がはまっていて、それがガラスを補強しているのだ。
(出典:夏樹静子『死刑台のロープウェイ』)
・しかもこの解釈を完成させたノイマンの理論によって完全に補強されている。
(出典:片山泰久『量子力学の世界』)
・彼が壁代わりのテントの補強をしていると、後ろから声をかけられた。
(出典:東野圭吾『幻夜』)
・次はその部分を補強しなければ総合的な体力は得られない、と思った。
(出典:浅田次郎『鉄道員(ぽっぽや)』)
類語
・強化(きょうか)
意味:さらに強くすること。(出典:デジタル大辞泉)
・増強(ぞうきょう)
意味:人員、設備などをふやし、強化すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・パワーアップ
意味:力を増すこと。より力をつけること。(出典:デジタル大辞泉)
・向上(こうじょう)
意味:よりよい方向、すぐれた状態に向かうこと。進歩。(出典:デジタル大辞泉)
・鍛錬(たんれん)
意味:きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえること。(出典:デジタル大辞泉)