裏腹
「言葉とは裏腹な態度」などのように使う「裏腹」という言葉。
「裏腹」は、訓読みで「うらはら」と読みます。
「裏腹」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「裏腹」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
裏腹の意味
「裏腹」には次の意味があります。
・正反対なこと。全く逆であること。また、そのさま。あべこべ。うらおもて。(出典:精選版 日本国語大辞典)
主に、態度と気持ちが反対であるときに使います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だが、その心とは裏腹にできるかぎり努力します、と彼は約束していた。
(出典:水野良『ロードス島戦記 外伝「ハイエルフの森 ディードリット物語」』)
・頭のなかとは裏腹に、口だけ先に動いてしまったという様子ではあったが。
(出典:北杜夫『楡家の人びと (下)』)
・ごちゃごちゃしている事務所とは裏腹に、庭は意外なほど何もなかった。
(出典:伊岡瞬『いつか、虹の向こうへ』)
・大気の寒さとは裏腹に、かれは額から汗が吹き出てくるのを感じていた。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語3 竜神の高僧』)
・刑事課長の言葉とは裏腹に、書類整理が主な仕事だったのである。
(出典:佐竹一彦『刑事部屋』)
類語
・裏表(うらおもて)
意味:表と裏がいれかわること。うって変わること。あべこべ。反対。うらはら。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・反対(はんたい)
意味: 物事の位置・順序・方向・あり方などが逆の関係にあること。(出典:デジタル大辞泉)
・あべこべ
意味:位置・順序・方向などが通常の状態とは反対であること。(出典:デジタル大辞泉)
・対照的(たいしょうてき)
意味:対立する事物のちがいが著しいさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・対置(たいち)
意味:二つの物事を対照させて置くこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)