被害妄想
「被害妄想が強い」などのように使う「被害妄想」という言葉。
「被害妄想」は、音読みで「ひがいもうそう」と読みます。
「被害妄想」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「被害妄想」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
被害妄想の意味
「被害妄想」には次の意味があります。
・他人から危害を加えられると信じる妄想。（出典：デジタル大辞泉）
「被害妄想」をわかりやすく言うと「自分が被害を被るという思い込み」という意味になります。
あくまでも「妄想」なので、事実とは異なります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この種の被害妄想は麻薬中毒の末期にはしばしば見られる傾向なのであります。
（出典：安部公房『箱男』）
・社長が少し被害妄想にかかっているんだと思ってました。
（出典：福永武彦『加田伶太郎全集』）
・叔母は被害妄想的に、自分が村人から悪意を向けられていると信じていた。
（出典：竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 5 目明し編』）
・弟が自分を殺すかも知れないという被害妄想、強迫観念にとりつかれていた。
（出典：平岩弓枝『葡萄街道の殺人』）
・それから、自由がだんだんきかなくなってくると、被害妄想になってきます。
（出典：大川隆法『悟りの挑戦』上巻）
類語
・先入観（せんにゅうかん）
意味：前もっていだいている固定的な観念。それによって自由な思考が妨げられる場合にいう。（出典：デジタル大辞泉）
・思い込み（おもいこみ）
意味：深く信じこむこと。また、固く心に決めること。（出典：デジタル大辞泉）
・誇大妄想（こだいもうそう）
意味：自分の能力や境遇を過大に評価したり、想像したものを事実であるかのように思い込んだりすること。（出典：デジタル大辞泉）
・うつ病（うつびょう）
意味：憂鬱な気分が毎日続き、興味や喜びが感じられなくなる精神疾患。（出典：デジタル大辞泉）
・精神疾患（せいしんしっかん）
意味：精神のはたらきに失調を来たすこと、ならびにそのような状態を意味する（出典：実用日本語表現辞典）
