衝動
「衝動買い」などのように使う「衝動」という言葉。
「衝動」は、音読みで「しょうどう」と読みます。
「衝動」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「衝動」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
衝動の意味
「衝動」には次の意味があります。
・動作または行為を行おうとする抑えにくい内部的な欲求。目的が完遂することによって消滅する。(出典:世界大百科事典 第2版)
意図せずに沸き起こる自分ではコントロールが難しい欲求を言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・肺に空気を吸いこみたいという衝動が抑えられないほど強くなってきた。
(出典:ヴィンジ『最果ての銀河船団(下)』)
・彼女がこれまで殺人の衝動を抑え切れなかったのがわからないのか?
(出典:カー/仁賀克雄訳『死が二人をわかつまで』)
・彼自身にもわからない一種の本能的な衝動に従ったのみであったろうか?
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・わたしは自然の掟のように制御しがたい衝動の力に基づいて行動したのだ。
(出典:E・R・バローズ『創元初訳版/金星シリーズ(全5巻) 1 金星の海賊』)
・美しい女性に会ったこともあるし、恋の衝動を感じかけたこともある。
(出典:バローズ『火星のプリンセス』)
類語
・欲求(よっきゅう)
意味:強くほしがって求めること。(出典:デジタル大辞泉)
・欲望(よくぼう)
意味:不足を感じてこれを満たそうと強く望むこと。また、その心。(出典:デジタル大辞泉)
・出来心(できごころ)
意味:計画的でなく、その場で急に起こったよくない考え。(出典:デジタル大辞泉)
・強迫観念(きょうはくかんねん)
意味:考えまいとしても脳裏に浮かび、自分の意志では払いのけることのできない観念。(出典:デジタル大辞泉)
・魔が差す(まがさす)
意味:悪魔が心に入りこんだように、一瞬判断や行動を誤る。出来心を起こす。(出典:デジタル大辞泉)