蜂起
「民が蜂起する」などのように使う「蜂起」という言葉。
「蜂起」は、音読みで「ほうき」と読みます。
「蜂起」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「蜂起」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
蜂起の意味
「蜂起」には次の意味があります。
・ハチが巣から一斉に飛びたつように、大勢が一時に暴動・反乱などの行動を起こすこと。(出典:デジタル大辞泉)
「蜂起」をわかりやすく言うと「多くの人々が一斉に暴動、反乱を起こすこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・日本人がこんなに一斉に蜂起することがあろうとは考えても見なかった。
(出典:石川達三『充たされた生活』)
・かれらが蜂起してあなたたち二人を殺すものも、時間の問題だったんだわ。
(出典:バローズ/佐藤高子訳『ペルシダーに還る』)
・これが機になって至るところが蜂起の形勢になりはしないかと思ったのだ。
(出典:海音寺潮五郎『新太閤記(三)』)
・いまでも由比正雪のような指導者がいれば、浪人たちは蜂起するだろう。
(出典:峰隆一郎『人斬り弥介』)
・その不安や心配が武器を持っての蜂起という形を取ってもおかしくはない。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料V』)
類語
・徒党を組む(ととうをくむ)
意味:あることをなすために仲間が団結する。(出典:デジタル大辞泉)
・一揆(いっき)
意味:中世、小領主たちの同志的な集団。また、その集団行動。(出典:デジタル大辞泉)
・戦禍(せんか)
意味:戦争によって受ける被害。戦争による災難。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・事変(じへん)
意味:天変地異や突発的な騒動などの、非常の出来事。(出典:デジタル大辞泉)
・略奪(りゃくだつ)
意味:暴力的にうばい取って自分のものにすること。(出典:デジタル大辞泉)