虚心坦懐
「虚心坦懐に謝る」などのように使う「虚心坦懐」という言葉。
「虚心坦懐」は、音読みで「きょしんたんかい」と読みます。
「虚心坦懐」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「虚心坦懐」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
虚心坦懐の意味
「虚心坦懐」には次の意味があります。
・何のわだかまりもないすなおな心で、物事にのぞむこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「うやむやなところがなく、さっぱりした気持ちでいること」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・人間ここまで虚心坦懐に自己分析されると、何か親身にならざるを得ない。
(出典:池宮彰一郎『本能寺(上)』)
・わたしはいつも虚心坦懐に自分の知識には限界があることを認めているつもりです。
(出典:フィルポッツ/井内雄四郎訳『闇からの声』)
・本当に他人のことを知りたければ、己を捨てて虚心坦懐にならなければならない。
(出典:講談社辞典局編『日英対照実用ことわざ辞典』)
・私は虚心坦懐にその説を聞きたいと切望するものである。
(出典:松本清張『小説東京帝国大学(上)』)
・虚心坦懐とでもいうような何の屈託もない笑いだった。
(出典:高木彬光『わが一高時代の犯罪』)
類語
・洒々落々(しゃしゃらくらく)
意味:性質や言動がさっぱりして、物事にこだわらないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・行雲流水(こううんりゅうすい)
意味: 物事に執着せず、淡々として自然の成り行きに任せて行動することのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・素直(すなお)
意味: ありのままで、 飾り気のないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・明鏡止水(めいきょうしすい)
意味:なんのわだかまりもなく、澄みきって静かな心の状態をいう。(出典:デジタル大辞泉)
・率直(そっちょく)
意味: ありのままで隠すところがないこと。(出典:デジタル大辞泉)