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薫陶とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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薫陶

「薫陶を受ける」などのように使う「薫陶」という言葉。

「薫陶」は、音読みで「くんとう」と読みます。

「薫陶」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「薫陶」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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薫陶の意味

「薫陶」には次の意味があります。

《香をたいて薫りを染み込ませ、土をこねて形を整えながら陶器を作り上げる意から》徳の力で人を感化し、教育すること。(出典:デジタル大辞泉)

「薫陶」は徳のある人物、例えば先生や親、恩師、師匠などが、自身のものの考え方や生き方などをもとにして、人を感化・教育し、人格を磨き上げる様を表わします。薫陶を受ける、薫陶を賜る(たまわる)といったように、受け身で使われる場面が多いです。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・彼はこういうものに対して、父の薫陶から来た一種の鑑賞力をもっていた。
(出典:夏目漱石『行人』)

・御台所はその薫陶を受け、ふかく学問を愛して関東の武家ふうを嫌った。
(出典:稲垣史生『考証[大奥]』)

・ご両親、恩師、諸先輩、友人などの薫陶と指導の賜として今日の諸君がある。
(出典:森村誠一『ミッドウェイ』)

・母親が子どもを薫陶した例は昔から枚挙にいとまない。
(出典:倉田百三『女性の諸問題』)

・歴史上のマルクスは、ドイツの思想的伝統のなかで薫陶されて育ったまぎれもないドイツ人である。
(出典:今村仁司『マルクス入門』)

類語

教化(きょうか)
意味:人々を教え導いて仏道に入らせること。(出典:デジタル大辞泉)

躾(しつけ)
意味:礼儀作法を身につけさせること。また、身についた礼儀作法。(出典:精選版 日本国語大辞典)

啓発(けいはつ)
意味:《「論語」述而の「憤せざれば啓せず、悱ひせざれば発せず」から》人が気づかずにいるところを教え示して、より高い認識・理解に導くこと。(出典:デジタル大辞泉)

指南(しなん)
意味:武術・芸能などを教え示すこと。指導すること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)

感化(かんか)
意味:ものの考え方や生き方などを、強制したりすることなく、自然に相手に共感させて影響を与えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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