蓄積
「疲労が蓄積する」などのように使う「蓄積」という言葉。
「蓄積」は、音読みで「ちくせき」と読みます。
「蓄積」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「蓄積」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
蓄積の意味
「蓄積」には次の意味があります。
・たくわえること。たくわえ。 (出典:大辞林 第三版)
「蓄積」の対象は金品や物、知識など、後になって役立てるための良いものに使うことが多いのですが、疲労などの悪いものに使うこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私はそこに、将来の戦闘のためにひそかに自分の力を蓄積しておいた。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・F2レースであれだけの成績を収めたのは、技術の蓄積があったからだ。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(上)』)
・しかし各独立国の利益は常にその国内に最大量の富を蓄積するにある。
(出典:吉田秀夫『人口論』)
・飛行各部隊の疲労が蓄積し、器材の整備にも時間がかかったからである。
(出典:五味川純平『ノモンハン(上)』)
・怒りが通過感情なのに対して、喜びは蓄積感情とでもいいましょうか。
(出典:沖藤典子『女が会社へ行きたくない朝』)
類語
・集積(しゅうせき)
意味:集めて積み上げること。また、集まって積み重なること。(出典:デジタル大辞泉)
・リザーブ(りざーぶ)
意味: 貯え。予備。(出典:デジタル大辞泉)
・累積(るいせき)
意味:物事が次から次へ重なり積もること。また、重ね積むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・ストック(すとっく)
意味:ためておくこと。蓄えておくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・貯える(たくわえる)
意味:品物・金銭・力などを、あとで役立たせるために集めておく。 (出典:大辞林 第三版)