草稿
「草稿を仕上げる」などのように使う「草稿」という言葉。
「草稿」は、音読みで「そうこう」と読みます。
「草稿」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「草稿」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
草稿の意味
「草稿」には次の意味があります。
・文章の下書きをすること。また、その下書。草案。原稿。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「草稿を仕上げる」は「文章の下書きを仕上げる」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・二枚目は草稿よりもとにかく一歩でも進まないではいられないのである。
(出典:寺田寅彦『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』)
・草稿を書かれたのは、一九二〇年から二五年くらいまでの間と推定されている。
(出典:中谷宇吉郎『比較科学論』)
・ようやく河崎が声をかけると、松岡は長文の草稿を手にして入って来た。
(出典:豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(下)』)
・陽気さだけがとりえのものだが、わたしの草稿のどこかに入っているだろう。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(上)』)
・宿直の朝薫は大風対策の草稿を残してどこかに行ってしまったようだった。
(出典:池上永一『テンペスト1 若夏の巻』)
類語
・原案(げんあん)
意味:それをもとにして討議するための案。もとの考え。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・下書き(したがき)
意味:清書の前に練習のためにかいてみること。また、そのかいたもの。(出典:デジタル大辞泉)
・草案(そうあん)
意味:文章、特に規約などの下書き・原案。(出典:デジタル大辞泉)
・文案(ぶんあん)
意味:文章の下書き。草案。また、文章の構想。(出典:デジタル大辞泉)
・下図(したず)
意味:一応、大ざっぱにかいてみた絵や図。下がきの絵や図面。(出典:デジタル大辞泉)