草履
「草履をはく」などのように使う「草履」という言葉。
「草履」は、音読みで「ぞうり」と読みます。
「草履」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「草履」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
草履の意味
「草履」には次の意味があります。
・歯がなく、底が平らで、鼻緒をすげてある履物。(出典:デジタル大辞泉)
「草履」には 、わら・いぐさ・竹・ビニール・ゴムなどで作ったものがあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女は長いコートを着て草履をはいて、子供のような足取りで歩いた。
(出典:豊島与志雄『溺るるもの』)
・箱のなかには、泥だらけの古草履が入れてあった。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)
・子供はこの草履の音を聞きながら母の背中で寝てしまう事もあった。
(出典:夏目漱石『夢十夜』)
・学校カバンを肩に掛けていたが、片手に草履袋という物を提げていた。
(出典:吉川英治『忘れ残りの記』)
・母の草履は孫の靴を追うようにして、ひっそりと三和土からなくなった。
(出典:今邑彩『赤いベベ着せよ』)
類語
・雪駄(せった)
意味:竹皮草履の裏に、革をはった草履。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・藁沓(わらぐつ)
意味:藁で編んで作った草履。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・スリッパ
意味:足を滑り込ませて履く、室内用の上履き。(出典:デジタル大辞泉)
・わらじ
意味:鼻緒式はきものの一種。(出典:世界大百科事典 第2版)
・サンダル
意味:足の甲の部分に幅広のバンドをつけた履物。(出典:デジタル大辞泉)