苦行
「苦行を命じられる」などのように使う「苦行」という言葉。
「苦行」は、音読みで「くぎょう」と読みます。
「苦行」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「苦行」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
苦行の意味
「苦行」には次の意味があります。
・激しく肉体を苦しめる行いによって精神を浄化し、悟りを得ようとする修行。(出典:デジタル大辞泉)
「苦行」をわかりやすく言うと「悟りを得るために身体に苦痛を与える宗教的手段」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・インドの修行者たちはみんな苦行をしている。
(出典:大川隆法『悟りの挑戦』上巻)
・食事に至っては、苦行僧もこれほどではあるまいと思われるほどだ。
(出典:山田風太郎『忍法陽炎抄』)
・その小島のブッドハーナの壁にもたれて一人の苦行者が坐っていた。
(出典:バットゥータ/前嶋信次訳『三大陸周遊記』)
・父の一生はいわば任務を果たすための苦行の連続であった。
(出典:和辻哲郎『蝸牛の角』)
・ただいつ開眼するともわからぬこの苦行は、本当に投出したくなるほどだ。
(出典:横尾忠則『なぜぼくはここにいるのか』)
類語
・修行(しゅぎょう)
意味:悟りをめざして心身浄化を習い修めること。仏道に努めること。(出典:デジタル大辞泉)
・精進(しょうじん)
意味:雑念を去り、仏道修行に専心すること。(出典:デジタル大辞泉)
・困難(こんなん)
意味:物事をするのが非常にむずかしいこと。また、そのさま。難儀。(出典:デジタル大辞泉)
・難儀(なんぎ)
意味:行うことが困難なことや苦悩の状態などを意味する語。(出典:実用日本語表現辞典)
・訓練(くんれん)
意味:あることを教え、継続的に練習させ、体得させること。(出典:デジタル大辞泉)