苦痛
「精神的な苦痛に悩まされる」などのように使う「苦痛」という言葉。
「苦痛」は、音読みで「くつう」と読みます。
「苦痛」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「苦痛」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
苦痛の意味
「苦痛」には次の意味があります。
・からだや心に感じる苦しみや痛み。(出典:デジタル大辞泉)
「苦痛」とは、肉体的に苦しむことと、精神的に苦しむことの両方を言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・さうなれば手前ももう永遠に己の苦痛を馬鹿にしてゐることは出来まい。
(出典:森林太郎『笑』)
・そうすることは自分からわざわざ苦痛を受けようとしていることなのだ。
(出典:久坂葉子『灰色の記憶』)
・おれはあの大きな苦痛の叫び声のためにじっとしていることもできない。
(出典:ポー・エドガー・アラン『早すぎる埋葬』)
・余は寝ながらただ苦痛なく生きておるという一事実を認めるだけであった。
(出典:夏目漱石『思い出す事など』)
・その目は苦痛に満ちてはいたが、完全に希望を捨て去ってはいなかった。
(出典:オー・ヘンリー『罪と覚悟』)
類語
・苦難(くなん)
意味:苦しみや困難。(出典:デジタル大辞泉)
・四苦八苦(しくはっく)
意味:非常に苦労、また、苦悩すること。(出典:デジタル大辞泉)
・試練(しれん)
意味:信仰・決心のかたさや実力などを厳しくためすこと。また、その時に受ける苦難。(出典:デジタル大辞泉)
・悲痛(ひつう)
意味:あまりに悲しくて心が痛むこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・沈痛(ちんつう)
意味:深い悲しみや心配ごとに心を痛めること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)