苦悩
「苦悩する」などのように使う「苦悩」という言葉。
「苦悩」は、音読みで「くのう」と読みます。
「苦悩」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「苦悩」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
苦悩の意味
「苦悩」には次の意味があります。
・物事を解決しようとして、あれこれ苦しみなやむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「苦悩」をわかりやすく言うと「もだえ悩むこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・老人の死顔には苦悩のあとも恐怖の表情もなく、おだやかな顔であった。
(出典:海野十三『少年探偵長』)
・心の中は今までの苦悩に代わって、非現実的な幸福感に包まれている。
(出典:J・M・ディラード/斉藤伯好訳『宇宙大作戦 スター・トレック5/新たなる未知へ』)
・その苦悩はあまりに深く、だれも救いの手をさしのべることができない。
(出典:パトリシア・コーンウェル『検屍官』)
・かつてあんたの夫であった人間の苦悩などは、あんたにはもう問題ではないのだ。
(出典:トルストイ/中村白葉訳『アンナ・カレーニナ(中)』)
・その関りの中になった緊張と苦悩とが、余裕と愛情に変わり始めたのです。
(出典:松平維秋『松平維秋の仕事』)
類語
・四苦八苦(しくはっく)
意味:非常に苦労、また、苦悩すること。(出典:デジタル大辞泉)
・苦悶(くもん)
意味:肉体的または精神的に苦しみもだえること。(出典:デジタル大辞泉)
・辛酸(しんさん)
意味:つらい目や苦しい思い。(出典:デジタル大辞泉)
・苦渋(くじゅう)
意味:苦しみ悩むこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・悪戦苦闘(あくせんくとう)
意味:困難な状況の中で、苦しみながら努力すること。(出典:デジタル大辞泉)