色眼鏡
「色眼鏡で見る」などのように使う「色眼鏡」という言葉。
「色眼鏡」は、「いろめがね」と読みます。
「色眼鏡」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「色眼鏡」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
色眼鏡の意味
「色眼鏡」には次の意味があります。
・偏った物の見方。先入観にとらわれた物の見方。(出典:デジタル大辞泉)
レンズに色が付いた眼鏡は、見る物に色が付いたように見えることから、自分の考えにとらわれて物事を見ることを比喩的に「色眼鏡」と言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自殺したとなると、何かあったんやないかと色眼鏡で見られる。
(出典:東野圭吾『白夜行』)
・色眼鏡をした状態で聞き込みをすると、正確な情報を得ることができない。
(出典:神永学『コンダクター』)
・それでいて、二人ともまったく五十嵐を妙な色眼鏡で見ることはしない。
(出典:綾辻行人『鳴風荘事件 ―殺人方程式Ⅱ―』)
・むしろ、そういう色眼鏡で見たがる世間のほうに問題があるのではないでしょうか
(出典:沖藤典子『女が会社へ行きたくない朝』)
・脳という色眼鏡をかけると、人間という一つのものが、心と身体とに分離する。
(出典:カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第一巻』)
類語
・偏見(へんけん)
意味:かたよった見方。(出典:大辞林 第三版)
・先入観(せんにゅうかん)
意味:前もっていだいている固定的な観念。それによって自由な思考が妨げられる場合にいう。(出典:デジタル大辞泉)
・偏頗(へんぱ)
意味:かたよっていて不公平なこと。へんば。(出典:デジタル大辞泉)
・独断(どくだん)
意味:他人の考えを聞かずに、自分一人の考えだけで物事を決めること。(出典:大辞林 第三版)
・思い込み(おもいこみ)
意味:深く信じこむこと。また、固く心に決めること。(出典:デジタル大辞泉)