自己愛
「自己愛に満ちる」などのように使う「自己愛」という言葉。
「自己愛」は、音読みで「じこあい」と読みます。
「自己愛」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「自己愛」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
自己愛の意味
「自己愛」には次の意味があります。
・ 自分自身を愛すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
ナルシシズムのことです。
自己中心的な考えに加え、自身を性愛の対象とすることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・孫の異常を、肥大した自己愛によるものだと祖父は一瞬にして悟った
(出典:大槻ケンヂ『グミ・チョコレート・パイン グミ編』)
・しかしながら、恋愛はそれが自己愛を忘れさせるのでなければ情熱ではない。
(出典:スタンダール/白井浩司訳『恋愛論』)
・滝沢への感情の根底にあるものが、自己愛の投影に過ぎないのだとしたら。
(出典:電車男『hermes』)
・この世で一番強力な愛情は自己愛だと思っている口だ。
(出典:海原育人『ドラゴンキラーいっぱいあります (shift-JIS)』)
・すべてのケースがそうだとはいえないが大部分の人間の愛の形態は自己愛が変形したものであろう。
(出典:横尾忠則『わが坐禅修行記』)
類語
・自己陶酔(じことうすい)
意味:自分自身に酔いしれること。(出典:デジタル大辞泉)
・ナルシスト
意味:自己陶酔型の人。(出典:デジタル大辞泉)
・自惚れ屋(うぬぼれや)
意味:うぬぼれの強い人。実際以上に自分がすぐれていると思い込んでいる人。(出典:デジタル大辞泉)
・エゴイズム
意味: 自分の利益を中心に考えて、他人の利益は考えない思考や行動の様式。(出典:デジタル大辞泉)
・自愛
意味:自分を大切にすること。自分の体に気をつけること(出典:精選版 日本国語大辞典)