自己嫌悪
「自己嫌悪に陥る」などのように使う「自己嫌悪」という言葉。
「自己嫌悪」は、音読みで「じこけんお」と読みます。
「自己嫌悪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「自己嫌悪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
自己嫌悪の意味
「自己嫌悪」には次の意味があります。
・自分で自分自身が嫌になること。(出典:デジタル大辞泉)
「自己嫌悪」をわかりやすくいうと、「自己」は自分自身で「嫌悪」は嫌いという言葉に置き換えることができるので、自分が嫌いになるという意味に用いられます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私はとても恥ずかしいことをした気がして自己嫌悪に陥った。
(出典:群ようこ『無印良女』)
・ああ、何て嫌な言い方を自分はしているのだと彼は急に自己嫌悪に捉えられた。
(出典:遠藤周作『協奏曲』)
・自己嫌悪の浅い池の底に、深い穴があいていることをさとったのである。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 05 風雲篇』)
・等々力警部はわれながら、同情のないそのききかたに自己嫌悪をおぼえた。
(出典:横溝正史『金田一耕助ファイル18 白と黒』)
・自分で自分を叩かねば、未練と自己嫌悪をどこまでも引きずると思った。
(出典:横山秀夫『クライマーズ・ハイ』)
類語
・自嘲(じちょう)
意味:自分で自分をあざけり笑うこと。自分自身をつまらないだめな人間だと軽蔑すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・臍を噬む(ほぞをかむ)
意味:後悔する。すでにどうにもならなくなったことを悔やむ。(出典:デジタル大辞泉)
・廉恥(れんち)
意味:心が清らかで、恥を知る心が強いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・羞悪(しゅうお)
意味:自他の不善を恥じ、憎むこと。(出典:大辞林 第三版)
・自己否定(じこひてい)
意味:新たな自己をつくり出すために、自己の在り方に矛盾を見いだし、これを否定すること。(出典:大辞林 第三版)