臆面
「臆面もなく喋り続ける」などのように使う「臆面」という言葉。
「臆面」は、音読みで「おくめん」と読みます。
「臆面」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「臆面」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
臆面の意味
「臆面」には次の意味があります。
・気後れした顔つき。臆したようす。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、「臆面」は「気後れする様子や顔つき」を表します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・宙気になってやはりふらふらと臆面もなくサンルームへ私は出て行った。
(出典:藤原晋爾『秋津温泉』)
・それでいささか臆面もなく突然こんな風にお邪魔したわけなんです。
(出典:シェイクスピア/大山敏子訳『ウィンザーの陽気な女房たち』)
・しかし粘っこいだけに、臆面もなく道場を出していないともいわれない。
(出典:三田村鳶魚『話に聞いた近藤勇』)
・あんなにまで道徳堅固で有名な女に臆面もなく恋文をつけるのだからな!
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(下)』)
・よくもあんな下手糞な俳句を臆面もなくあそこに遺す気になったものだ。
(出典:松本清張『陸行水行 別冊黒い画集2』)
類語
・気後れ(きおくれ)
意味:相手の勢いやその場の雰囲気などに押されて、心がひるむこと。気おじ。(出典:デジタル大辞泉)
・畏縮(いしゅく)
意味:おそれて体や気持が小さくなること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・人怖じ(ひとおじ)
意味:知らない人の前に出ておじけづくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・物怖じ(ものおじ)
意味:物事をこわがること。(出典:デジタル大辞泉)
・怖気(おじけ)
意味:怖がる気持ち。恐怖心。おぞけ。(出典:デジタル大辞泉)