脚本
「脚本家」などのように使う「脚本」という言葉。
「脚本」は、音読みで「きゃくほん」と読みます。
「脚本」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「脚本」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
脚本の意味
「脚本」には次の意味があります。
・演劇や映画などの仕組み・舞台装置、俳優のせりふ・動作などを記したもの。台本。本。映画・放送ではシナリオともいう。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと、シナリオやストーリーが書かれている本のことです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・きっと脚本家の書いたシナリオにだって文句をつけまくる自信があるぜ。
(出典:谷川流『11 涼宮ハルヒの驚愕(後)』)
・さういふ事情から脚本を書くことを渋つてゐる作家がなくはないといふ。
(出典:岸田国士『対話』)
・脚本に書かれている言葉がきちっと読める人なんだろうなと思いました。
(出典:里中哲彦『鬼平犯科帳の真髄』)
・俺は、あの映画の脚本を、ただの文章問題と見ていたのではなかったか。
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ2 愚者のエンドロール』)
・ちなみに私は、彼女が脚本を書いたTVドラマを一度も見たコトがない。
(出典:中村うさぎ『屁タレどもよ!』)
類語
・シナリオ
意味:映画・テレビなどの脚本。場面の構成や人物の動き・せりふなどを書き込んだもの。台本。(出典:デジタル大辞泉)
・台本(だいほん)
意味:演劇・映画・放送などで、演出のもととなる、せりふやト書きなどを書いた本。(出典:デジタル大辞泉)
・構成(こうせい)
意味:文芸・音楽・造形芸術などで、表現上の諸要素を独自の手法で組み立てて作品にすること。(出典:デジタル大辞泉)
・脚色(きゃくしょく)
意味:小説や事件などを舞台・映画・放送で上演できるように脚本にすること。(出典:デジタル大辞泉)
・ストーリー
意味:物語。お話。また、事柄・事件の内容。また、小説・演劇・映画などの筋。筋書き。筋のはこび。(出典:精選版 日本国語大辞典)