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胡乱とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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胡乱

「胡乱な者がうろついている」などのように使う「胡乱」という言葉。

「胡乱」は、音読みで「うろん」と読みます。

「胡乱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「胡乱」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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胡乱の意味

「胡乱」には次の三つの意味があります。

1 正体の怪しく疑わしいこと。また、そのさま。
2 確かでないこと。真実かどうか疑わしいこと。また、そのさま。
3 乱雑であること。また、そのさま。 (出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

胡乱の意味①「正体の怪しく疑わしいこと。また、そのさま。」

「胡乱」の一つ目の意味は「正体の怪しく疑わしいこと。また、そのさま。」です。

「怪しい人」のことを「胡乱な人」といいます。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・たとえばわたしや、兼正の住人が胡乱な目で見られるのは分かるんです。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)

・もっともその胡乱な動きは明らかに他のものの動きを摸倣したものだった。
(出典:ラヴクラフト『ラヴクラフト全集4-7 狂気の山脈にて』)

・例の胡乱な痺れが、肉体だけでなく精神にまで広がってこようとしていた。
(出典:綾辻行人『暗黒館の殺人(下)』)

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類語

疑惑(ぎわく)
意味:本当であるかどうか疑うこと。どうも変だと疑うこと。また、その気持。疑い。(出典:精選版 日本国語大辞典)

不審(ふしん)
意味:疑わしく思うこと。疑惑をさしはさむこと。いぶかしいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

怪しい(あやしい)
意味:行動や状況が不審である。疑わしい。(出典:デジタル大辞泉)

胡乱の意味②「確かでないこと。真実かどうか疑わしいこと。また、そのさま。」

「胡乱」の二つ目の意味は「確かでないこと。真実かどうか疑わしいこと。また、そのさま。」です。

真実かどうか疑わしいという意味で、疑わしいと同義で使用されます。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・学問において成功することは、それが宗教上の学問であってすら、教会にとっては胡乱なことなのだ。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(上)』)

・お前さんの胡散臭い性質が望んで胡乱な事件を呼ぶんだ。
(出典:京極夏彦『狂骨の夢』)

・紋作は自分の叔母だと云っているが、それがどうも胡乱である。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)

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類語

疑い(うたがい)
意味:うたがうこと。怪しいと思うこと。疑念。不審。(出典:デジタル大辞泉)

疑念(ぎねん)
意味:うたがう心。疑い。疑心。(出典:精選版 日本国語大辞典)

不信(ふしん)
意味:信じないこと。信用しないこと。また、そういう気持をいだくことやそのさま。不信任。(出典:精選版 日本国語大辞典)

胡乱の意味③「乱雑であること。また、そのさま。」

「胡乱」の三つ目の意味は「乱雑であること。また、そのさま。」です。

上の2つの意味とは異なった意味で、「胡乱な行動」は「乱雑な行動」という意味でも読まれます。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・眠りながらも自分自身が勃っているのだと胡乱な頭が理解した。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-8 タナトスの花』)

・行動ははなはだ胡乱だとしても、法に抵触するわけでもなければ犯罪にもならない。
(出典:久生十蘭『魔都』)

・人間がいなけりゃ世界はとても胡乱なものだということさ。
(出典:京極夏彦『姑獲鳥の夏』)

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類語

乱雑(らんざつ)
意味:乱れて秩序のないこと。乱れていりまじること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

悪徳(あくとく)
意味:道徳にそむいた悪い行ない、または、悪い心。(出典:精選版 日本国語大辞典)

雑(ざつ)
意味:礼儀をわきまえないで、細かい心くばりをする態度にかけていること。不作法なこと。がさつなこと。また、その人やさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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