胎児
「まるで胎児のような姿」などのように使う「胎児」という言葉。
「胎児」は、音読みで「たいじ」と読みます。
「胎児」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「胎児」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
胎児の意味
「胎児」には次の意味があります。
・哺乳類の母胎内にあってまだ出生しない子。(出典:デジタル大辞泉)
人間でいうと、妊娠8週間以降の人間の形が判明したときから、生まれるまでの期間の子供を指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・胎児のような姿で人間の女のからだが浮かんでいた。
(出典:柴田よしき『好きよ』)
・双子だからといってほかの胎児たちと、何か変わりがあるわけではない。
(出典:大石圭『殺人勤務医』)
・子供は胎児時代の視覚的記憶を再現しようとしているのだ。
(出典:有栖川有栖『ダリの繭』)
・七ヵ月前に死んだはずの女の死体から、胎児は生まれ出ようとしていた。
(出典:椹野道流『鬼籍通覧3 壷中の天』)
・手の動きに従って、モニターに映し出される胎児の位置が変わっていく。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
類語
・胎芽(たいが)
意味:妊娠して二か月以内の胎児。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・胚子(はいし)
意味:比喩的に、これから育っていく、もとになるもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・エンブリオ
意味:胎児。(出典:デジタル大辞泉)
・胚(はい)
意味:卵や種子の中の発生初期の生物体。(出典:デジタル大辞泉)
・受精卵(じゅせいらん)
意味:受精を終えた卵。(出典:デジタル大辞泉)