肝をつぶす
「突然の出来事に肝をつぶす」などのように使う「肝をつぶす」という言葉。
「肝をつぶす」は、訓読みで「きもをつぶす」と読みます。
「肝をつぶす」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「肝をつぶす」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
肝をつぶすの意味
「肝をつぶす」には次の意味があります。
・非常に驚く。肝を消す。肝を減らす。肝を飛ばす。肝をひしぐ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「突然の出来事に肝をつぶす」は「突然の出来事に非常に驚く」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし間もなく彼はほかのことで同じくらい肝をつぶしたのである。
(出典:デフォー/佐山栄太郎訳『ロビンソン・クルーソー』)
・人々は、広場をノアダさまが一人で歩いているのを見て肝をつぶした。
(出典:バローズ/佐藤高子訳『ペルシダーに還る』)
・さっきから兄さんはぼくの肝をつぶすようなことばかりいっているね。
(出典:ルブラン/大友徳明訳『オルヌカン城の謎』)
・肝をつぶした船長は隠れていましたので、船の指揮もわたしにかかってきました。
(出典:E・R・バローズ『創元初訳版/金星シリーズ(全5巻) 4 金星の火の女神』)
・私は肝をつぶして度を失い、方向の観念を完全になくしてしまったのです。
(出典:メイスン/守屋陽一訳『矢の家』)
類語
・驚く(おどろく)
意味:意外なことに出くわして、心に衝撃を受ける。びっくりする。感嘆する。(出典:デジタル大辞泉)
・驚愕(きょうがく)
意味:非常に驚くこと。驚駭。(出典:デジタル大辞泉)
・驚嘆(きょうたん)
意味:すばらしい出来事や、思いも及ばない物事に接して、おどろき感心すること。(出典:デジタル大辞泉)
・瞠目(どうもく)
意味:驚いたり感心したりして、目をみはること。(出典:デジタル大辞泉)
・恐れ入る(おそれいる)
意味:あまりのことに驚き入るばかりである。(出典:デジタル大辞泉)