肖像
「肖像を描く」などのように使う「肖像」という言葉。
「肖像」は、音読みで「しょうぞう」と読みます。
「肖像」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「肖像」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
肖像の意味
「肖像」には次の意味があります。
・人物の容貌、姿態などをうつしとった絵、写真、彫刻。似姿(にすがた)。ふつう上半身を写しとったものをいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
絵画や彫刻などの特定の人物を描いたもの、または写した像のことを言います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・オランダでは事業に成功した者や職業組合が、貴族のするように、画家に自分たちの肖像を描かせる風習があった。(出典:野上豊一郎『レンブラントの国』)
・国王はこのギリシャ娘の肖像が本人そっくりにかいてあるかどうか知りたいとお考えになった。(出典:カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第二巻』)
・ピアノの右の壁には、彼女が敬愛して止まないゲーテの肖像がかかっている。(出典:柏原兵三『徳山道助の帰郷』)
・彼女はまずあの老紳士のりっぱな肖像画の前に立った。(出典:オルコット/吉田勝江訳『若草物語 1上』)
・高速エレベーターが降りて来るのを待っている間に、久仁子は、壁にかけられた二枚の巨大な肖像画を見上げた。(出典:赤川次郎『プロメテウスの乙女』)
類語
・真影(しんえい)
意味:実物そっくりに表した絵姿。また、肖像写真。(出典:デジタル大辞泉)
・絵像(えぞう)
意味:絵にかいた肖像。画像。絵姿。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・姿絵(すがたえ)
意味:人の容姿を描いた絵。肖像画。人物画。(出典:デジタル大辞泉)
・似顔絵(にがおえ)意味:(出典:)
意味:ある人の顔に似せて描いた絵。(出典:デジタル大辞泉)
・ポートレート
意味:肖像。肖像画。肖像写真。(出典:デジタル大辞泉)