肋骨
「肋骨にヒビが入る」などのように使う「肋骨」という言葉。
「肋骨」は、音読みで「ろっこつ」と読みます。
「肋骨」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「肋骨」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
肋骨の意味
「肋骨」には次の意味があります。
・脊椎動物の胸郭の主体となる骨。(出典:百科事典マイペディア)
わかりやすく言うと、「胸から左右の脇までの間にある内臓を保護する骨」という意味です。人間には、左右合わせて24本あり、「あばら骨」とも言われます。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・代用心臓の箱が失礼ともいわずに袋探偵の肋骨をいやというほど突いた。
(出典:海野十三『心臓盗難』)
・戦場の組み打ちならばすでに肋骨か頭の骨をへし折られて死んでいる。
(出典:三好京三『琥珀の技 三船十段物語』)
・朝日は、彼女の肋骨にも一本一本ていねいに影を浮かび上がらせていた。
(出典:大槻ケンヂ『くるぐる使い』)
・肋骨と横隔膜の動きが制限されるから、呼吸に負担がかかるらしいけどね。
(出典:三上延『シャドウテイカー2 アブサロム』)
・五分とたたないうちに彼は肋骨の砕かれることはわかりきっていた。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・生きてる人間を見ていても一番先に肋骨が見えてくる。
(出典:横光利一『上海』)
・あんたのはパンパンに腫れてそれが肋骨に当たって圧迫されてる状態だ。
(出典:中島らも『今夜、すべてのバーで』)
・肋骨の二本や三本折れることは、私の商売では珍しいことではない。
(出典:大藪春彦『名のない男』)