肉眼
「肉眼では見えないほど小さい 」などのように使う「肉眼」という言葉。
「肉眼」は、音読みで「にくがん」と読みます。
「肉眼」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「肉眼」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
肉眼の意味
「肉眼」には次の意味があります。
・肉体にそなわっている目。望遠鏡・顕微鏡などを用いない生来の視力。(出典:デジタル大辞泉)
望遠鏡などの光学機器を用いない視力を「肉眼」と言い、眼鏡やコンタクトズをしない視力を「裸眼」と言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・陽が完全に落ちているいま、肉眼で見えるものは夜空の星くらいである。
(出典:高千穂遙『クラッシャージョウ・シリーズ(全13巻) 10 ダイロンの聖少女』)
・このぶんでは肉眼で見えるほどの彗星にはならないだろうと予想された。
(出典:野尻抱介『ふわふわの泉』)
・あまりに広いので、肉眼では全体を正しく認識することすらできません。
(出典:小林泰三『海を見る人』)
・テミスは彼らの目の前に、肉眼で見える観察対象として横たわっていた。
(出典:ジョン・ヴァーリイ『ティーターン』)
・かれらの肉眼では、ぼくたちは闇に呑まれたことになるのではあるまいか。
(出典:眉村卓『不定期エスパー8』)
類語
・裸眼(らがん)
意味:眼鏡などのレンズの助けをかりないときの目。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・心眼(しんげん)
意味:仏語。禅定三昧や智慧の力によって、肉眼では見られない物や一切の事理を見抜く働き。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・目視(もくし)
意味:目で見ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・目測(もくそく)
意味:目で見て、おおよその高さ・長さ・広さなどをはかること。(出典:デジタル大辞泉)
・視力(しりょく)
意味:物を見る目の能力。(出典:デジタル大辞泉)