義務的
「義務的に仕事をこなす」などのように使う「義務的」という言葉。
「義務的」は、音読みで「ぎむてき」と読みます。
「義務的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「義務的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
義務的の意味
「義務的」には次の意味があります。
・進んでするのでなく、義務としてするさま。(出典:デジタル大辞泉)
「義務的」とは、気が進まない状態で、仕方なくこなすことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ごく義務的に一度、所領を訪問したが、その後はずっと放置したままだ。
(出典:森岡浩之『星界シリーズ 2 星界の断章 II』)
・自分で何とかするしかないかと、真面目な兵衛は半ば義務的に思ったのだそうだ。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
・私にとってはもはや今それがとうてい義務的に支払うことが出来ない事情にあったのだ。
(出典:室生犀星『或る少女の死まで』)
・井野が来る前は課員がみな楽しみにしていたものであるが、いまは義務的に参加するようになった。
(出典:森村誠一『殺人の組曲』)
・父親は義務的に母親の相手をするだけだったし、香代子は勉強が忙しいと言っていつも逃げた。
(出典:福永武彦『忘却の河』)
類語
・渋々(しぶしぶ)
意味:気が進まぬまま、しかたなく物事をするさま。(出典:デジタル大辞泉)
・嫌々(いやいや)
意味:しかたなく物事を行うさま。嫌だとは思いながら。(出典:デジタル大辞泉)
・気が進まない(きがすすまない)
意味:すすんでしようとは思わない。気乗りがしない。(出典:デジタル大辞泉)
・止むを得ず(やむをえず)
意味:しかたがなく。どうしようもなく。止むなく。(出典:デジタル大辞泉)
・否応無し(いやおうなし)
意味:承知も不承知もないようす。有無を言わせないようす。(出典:デジタル大辞泉)