美人
「通りがかった人がすごく美人だった」などのように使う「美人」という言葉。
「美人」は、音読みで「びじん」と読みます。
「美人」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「美人」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
美人の意味
「美人」には次の二つの意味があります。
1 容姿の美しい女性。美女。
2 容姿の美しい男子。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
美人の意味①「容姿の美しい女性。美女。」
「美人」の一つ目の意味は「容姿の美しい女性。美女。」です。
つまり「美人」とは、顔が綺麗な女性のことです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・お軽は当時京美人の名のある京都の町でも隠れのない評判の美人であった。
(出典:上村松園『軽女』)
・三歳年上の美人の姉を持った、その姉によく似た弟の人生物語だ。
(出典:片岡義男『七月の水玉』)
・美人であることは間違いないのだが、彼女には固有の雰囲気が希薄だった。
(出典:片岡義男『東京青年』)
・何と云っても美しい娘で、美人を見るということは、悪い気持のものではない。
(出典:国枝史郎『大捕物仙人壺』)
類語
・美女(びじょ)
意味:容姿の美しい女性。美人。(出典:デジタル大辞泉)
・佳人(かじん)
意味:美しい女性。美人。(出典:デジタル大辞泉)
・傾国(けいこく)
意味:君主が心を奪われて国を危うくするほどの美人。(出典:デジタル大辞泉)
・マドンナ(〈イタリア〉Madonna)
意味:多くの男性のあこがれの対象となる女性。「クラスのマドンナ」(出典:デジタル大辞泉)
美人の意味②「容姿の美しい男子。」
「美人」の二つ目の意味は「容姿の美しい男子。」です。
つまり「美人」とは、顔が綺麗な男性のことです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・昔は美人といえば男性を指す言葉だった。
・美女はいないが美人ならいる。
類語
・美男(びなん)
意味:容貌の美しい男。美男子。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・二枚目(にまいめ)
意味:1 歌舞伎の役柄で、主に恋愛場面を見せる美男の立ち役。江戸時代の劇場で、表の看板の右から2番目に名が書かれたところからいう。また一般に、演劇・映画などの美男役。
2 《1から転じて》美男子。やさおとこ。(出典:デジタル大辞泉)
・イケ面(いけめん)
意味:「いけ」は「いけてる」の略、「めん」は「面」と「men」を掛けた言葉。ふつう「イケメン」と書く》容貌、容姿ともに美しい男。かっこいい男。(出典:デジタル大辞泉)
・ハンサム(handsome)
意味:男性の顔だちや風采のよいさま。(出典:デジタル大辞泉)