羊頭狗肉
「羊頭を掲げて狗肉を売る」などのように使う「羊頭狗肉 」という言葉。
「羊頭狗肉」は、音読みで「ようとうくにく」と読みます。
「羊頭狗肉」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「羊頭狗肉」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
羊頭狗肉の意味
「羊頭狗肉」には次の意味があります。
・「ようとう(羊頭)をかかげて狗肉を売る」の略から、 表面と内容とがくいちがうこと。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
「羊頭」は「羊の頭」、「狗肉」は「犬の肉」を意味する熟語であり、見かけは立派でも中身が伴っていないことを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・羊頭狗肉ではないつもりだ。(出典:太宰治『老ハイデルベルヒ』)
・羊頭狗肉、実に油断のならない世の中です。(出典:佐々木邦『親鳥子鳥』)
・羊頭狗肉のような商品でお金を無駄にした。
類語
・詐称(さしょう)
意味:氏名・住所・職業などをいつわっていうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・荒稼ぎ(あらかせぎ)
意味:手段を選ばないで、一度に大金を稼ぐこと。(出典:デジタル大辞泉)
・あぶく銭(あぶくぜに)
意味:労せずして、また不当に得た金。(出典:デジタル大辞泉)
・見掛け倒し(みかけだおし)
意味:外見はすぐれているが、実質は劣っていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)