羅列
「数字を羅列する」などのように使う「羅列」という言葉。
「羅列」は、音読みで「られつ」と読みます。
「羅列」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「羅列」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
羅列の意味
「羅列」には次の意味があります。
・連ね並べること。また、連なり並ぶこと。(出典:デジタル大辞泉)
「とりあえず並べた」という意味合いが強く、悪い意味でも使われることがよくあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こうした短い言葉の羅列によってこの書物は始まり、また終わっている。
(出典:吉川幸次郎『中国の知恵』)
・あの時のパスワードは、学校の創立記念日の数字を羅列したものだった。
(出典:神永学『心霊探偵八雲 第1巻』)
・入門書にありがちな年代順に事実を羅列的に紹介することはできるかぎり避けた。
(出典:今村仁司『マルクス入門』)
・机の前に坐って鉛筆を構えながら藁半紙の上の数字の羅列に目を置いている。
(出典:井上ひさし『四十一番の少年』)
・どれだけ音を並べてみても、そこに唄がなければそれはただの音の羅列にすぎないのだ。
(出典:村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 2』)
類語
・挙げる(あげる)
意味:話題となっているものを明確にするために、名称・事実・例・数値などを具体的に示す。(出典:大辞林 第三版)
・列挙(れっきょ)
意味:一つ一つ数えあげること。並べたてること。(出典:大辞林 第三版)
・列記(れいき)
意味:並べて書きしるすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・箇条書き(かじょうがき)
意味:事柄をいくつかに分けて書き並べること。また、その形式で書いたもの。(出典:大辞林 第三版)
・揃う(そろう)
意味:整然と並ぶ。(出典:デジタル大辞泉)