縄張り
「縄張りを持つ」などのように使う「縄張り」という言葉。
「縄張り」は、訓読みで「なわばり」と読みます。
「縄張り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「縄張り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
縄張りの意味
「縄張り」には次の意味があります。
・一般的には,占有している土地を意味する。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
占有対象が土地ではなく権限の場合でも、縄張りと表現することがあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・このあたりを暮らしの縄張りにしている獣の仕業だと思うほかはなかった。(出典:三浦哲郎『愁月記』)
・縄張りを犯す異物として攻撃したのだろうが骨と羽毛しか残らなかった。(出典:花村萬月『ゲルマニウムの夜 王国記』)
・渋谷署にはまだ通報しないことを約束してください。所轄で縄張りをして余計な捜査をされると後が面倒なことになる。(出典:胡桃沢耕史『翔んでる警視正 平成篇4 ランバダに酔いしれて』)
・うかつに他人の縄張りへ手をだしたら、それこそ喧嘩になりかねへん。(出典:三田誠『レンタルマギカ 第1巻 魔法使い、貸します!』)
・もっとも、それに関連した技術はわたしの縄張りではありませんが。わたしの発音はわかりにくいでしょうか?(出典:ハインライン『愛に時間を1』)
類語
・勢力範囲(せいりょくはんい)
意味:国、または個人の支配力ないし影響力が及ぶ区域。勢力圏。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・テリトリー
意味:土地。地域。特に領土(領海を含む)、領域をいう。また、学問などの分野。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・版図(はんと)
意味:《「版」は戸籍、「図」は地図の意》一国の領域。領土。また一般に、勢力範囲。「版図を広げる」(出典:デジタル大辞泉)
・領域(りょういき)
意味:ある力・作用・規定などが及ぶ範囲。また、その物事・人がかかわりをもつ範囲。「人間の無意識の領域」「新しい領域を開拓する」「理論物理学の領域」(出典:デジタル大辞泉)
・領分(りょうぶん)
意味:権限・能力などの及ぶ範囲。勢力下にある領域。「営業部の領分に立ち入る」(出典:デジタル大辞泉)