統計
「人口の統計をとる」などのように使う「統計」という言葉。
「統計」は、音読みで「とうけい」と読みます。
「統計」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「統計」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
統計の意味
「統計」には次の意味があります。
・集団の個々の構成要素の分布を調べ、その集団の属性を数量的に把握すること。また、その結果を数値や図表で表現したもの。(出典:デジタル大辞泉)
分かりやすく言えば「ある集団について、その特性を数量的に測って把握すること」という意味です。
統計についての学問を「統計学」と言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どんな名の子が短命に終わったかを統計に取った人がいる。
(出典:種村季弘『迷信博覧会』)
・統計では月に平均して十万人ぐらい失っていることになると思うよ。
(出典:E・R・バローズ『創元初訳版/金星シリーズ(全5巻) 5 金星の魔法使』)
・一方においては統計的にいわゆる第二次原因の分析を試むるも有益なり。
(出典:寺田寅彦『自然現象の予報』)
・統計によると、電話の一回当りの使用時間は男女にそう差がないそうだ。
(出典:星新一『きまぐれ星のメモ』)
・統計や数字は感覚に忠実であるべき作家の避けねばならぬところである。
(出典:開高健『ずばり東京』)
類語
・算(さん)
意味:計算。勘定。(出典:デジタル大辞泉)
・計数(けいすう)
意味:数をかぞえること。また、計算して得られる数値。(出典:デジタル大辞泉)
・算定(さんてい)
意味:計算して結果を確定すること。かぞえてきめること。また、その結果。みつもり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・運算(うんざん)
意味:定められた方式に従って計算をし、必要な答えを求めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・推定(すいてい)
意味:あることをもとにしてこうだろうと判断すること。推測して決定すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)