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紅一点とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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紅一点

「紅一点の存在」などのように使う「紅一点」という言葉。

「紅一点」は、音読みで「こういってん」と読みます。

「紅一点」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「紅一点」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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紅一点の意味

「紅一点」には次の二つの意味があります。

1 多くの同じような物の中で、一つだけ異彩をはなつもの。
2 多数の男の中の、ただ一人の女。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

紅一点の意味①「多くの同じような物の中で、一つだけ異彩をはなつもの。」

「紅一点」の一つ目の意味は「多くの同じような物の中で、一つだけ異彩をはなつもの。」です。

「紅一点」は、緑の草むらの中に一つ赤いザクロがあることが由来となってできた言葉です。
そこから多くの中に一つ目立つ物があることを「紅一点」というようになりました。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

紅一点というような周囲に認められながら際立つ異色ではなく、周囲の冷視にこれ以上の縮まりようはないほどに縮こまった色の点であった。
(出典:森村誠一『分水嶺』)

・それから、紅一点に目を向けて、 「頼みたいことがある」 尻尾を一回だけ振った。
(出典:霞流一『ロング・ドッグ・バイ』)

・緑の偃松を綴って高根薔薇の紅い花が、万緑叢中の紅一点どころか千点といいたい程に咲いているのは、むしろ稀にしか見られない眺めである。
(出典:木暮理太郎『山の魅力』)

・其間に交って高根薔薇の艶麗な花が紅一点と言いたいが、実は紅千点ともいう可き程に咲き誇っていたのは、白馬岳北方の雪倉岳以外には曾て見たことのない光景であった。
(出典:木暮理太郎『利根川水源地の山々』)

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類語

掃き溜めの鶴(はきだめのつる)
意味:つまらない所に、そこに似合わぬすぐれたものや美しいものがあることのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

泥中の蓮(でいちゅうのはす)
意味:汚れた環境の中でもそれに影響されずに、清らかさを保っていることのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

鶏群の一鶴(けいぐんのいっかく)
意味:凡人の中に、すぐれた人物が一人まじっていることのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

玉石混交(ぎょくせきこんこう)
意味:価値のあるものとないものとが、入りまじっていること。(出典:デジタル大辞泉)

紅一点の意味②「多数の男の中の、ただ一人の女。」

「紅一点」の二つ目の意味は「多数の男の中の、ただ一人の女。」です。

①の意味から一つだけ目立つ物が華やかなものになり、大人数の男性の中にいる一人の女性のことを「紅一点」と呼ぶようになりました。
現在では②の意味で使われることが多いです。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・男ばかりの中の紅一点、雑用はすべて彼女に押しつけられてきます。
(出典:沖藤典子『女が会社へ行きたくない朝』)

・なぜなら、紅一点になれた女というのは間違いなく男にもてる。
(出典:梅田みか『愛人の掟1』)

・皆さんのまわりでも、気がつくとその子だけいつも紅一点状態になってしまっている、というような女性がいるでしょう?
(出典:梅田みか『愛人の掟1』)

・どちらかといえば、男の中にまじって紅一点で見るほうが私としてはマシである。
(出典:田辺聖子『女の長風呂 I』)

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類語

掃き溜めに鶴(はきだめにつる)
意味:ごみ捨て場のようなつまらない所に、とびきり優れた人や美しい女性が現れることのたとえ。(出典:ことわざを知る辞典)

泥中の蓮(でいちゅうのはす)
意味:俗世にあっても、清廉な人物のたとえ。(出典:故事成語を知る辞典)

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