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精進とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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精進

「精進料理」などのように使う「精進」という言葉。

「精進」は、音読みで「しょうじん」と読みます。

「精進」は、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「精進」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説してきます。

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精進の意味

精進には次の四つの意味があります。

雑念を去り、仏道修行に専心すること。
一定の期間行いを慎み身を清めること。
肉食を断って菜食をすること。
一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。 (出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

精進の意味①「 雑念を去り、仏道修行に専心すること。」

「精進」の一つ目の意味は「雑念を去り、仏道修行に専心すること。」です。

わかりやすく言えば、「他のことには目もくれず、一心不乱に仏教の修行をすること」という意味です。

小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。

使い方・例文

・この人はまだ精進を続けて仏勤めばかりを家ではしているのである。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)

・仏縁があって、自分が得度させた男が、ひたすら苦行し、精進している。
(出典:長尾三郎『生き仏になった落ちこぼれ』)

・それは、まったく革命党の行動とも、仏教的な精進とも、何の関りもない行為であった。
(出典:武田泰淳『快楽』)

精進の意味②「一定の期間行いを慎み身を清めること。」

「精進」の二つ目の意味は「一定の期間行いを慎み身を清めること。」です。

「精進落し」や「精進が明ける」などの場合はこの意味です。

小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。

使い方・例文

・流れ仏の供養にきたのだから、海峡の見える宿で精進落しをするのも悪くないと思われた。
(出典:三浦哲郎『愁月記』)

・大人になった姫君は、自身の運命を悲しんで一年の三度の長精進などもしていた。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)

・いずれにせよ、八日間精進のことは知っていたにちがいない。
(出典:小栗虫太郎『一週一夜物語』)

精進の意味③「肉食を断って菜食をすること。」

「精進」の三つ目の意味は「肉食を断って菜食をすること。」です。

この意味では「精進料理」と使われることが多いです。

小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。

使い方・例文

・食べることが許されたものといえば、脂っ気のない精進料理ばかり。
(出典:西野かつみ『かのこん 第11巻 ~アイはぼくらをすくう!~』)

・さすがに京都には書生をおどろかすに足る精進料理屋が何軒かあった。
(出典:坂口安吾『明日は天気になれ』)

・おきみの物心がついたときから、精進味噌汁は母親が作っていた。
(出典:山本一力『あかね空』)

精進の意味④「一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。」

「精進」の四つ目の意味は「一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。」です。

一般的にはこの意味で使うことが多いです。

小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。

使い方・例文

・さらに精進すれば、やがては必勝の技を身につけることが出来るだろう。
(出典:藤沢周平『回天の門』)

・二十五歳でふたたび日本へ来た彼女は、空手に精進する毎日を送った。
(出典:片岡義男『ラハイナまで来た理由』)

・進むことのできる道が一つしかなければ精進できるでしょう。
(出典:樹生かなめ『~ラベンダー書院物語~ その男、発情中につき』)

・狭間はどのような幻を描きみて、牢内の精進を積んだと言うのだろうか。
(出典:藤沢周平『隠し剣孤影抄』)

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