精神
「精神を鍛える」などのように使う「精神」という言葉。
「精神」は、音読みで「せいしん」と読みます。
「精神」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「精神」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
精神の意味
「精神」には次の意味があります。
・物質あるいは肉体(身体)に対する語で,認識,思考,反省などを行う人間の心的能力。(出典:百科事典マイペディア)
心と同じ意味で使うことも多いですが、「精神」は認識や思考といった理性を伴う心として使われることが多い言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・僕は僕の部屋へ帰ると、すぐに或精神病院へ電話をかけるつもりだった。
(出典:芥川竜之介『歯車』)
・単純にこれを精神的なものと官能的なものとに分けてみてもはじまらぬ。
(出典:岸田国士『「女らしさ」について』)
・飛鳥の精神は、ただ美しい古仏や寺院にのみあらわれているのではない。
(出典:亀井勝一郎『大和古寺風物誌』)
・だから文学精神にも闇取引が行われ、心にもない作品が文学を僣称した
(出典:織田作之助『髪』)
・この郷土的な意味を真実に発達させていくのが農民自治の精神であります。
(出典:石川三四郎『農民自治の理論と実際』)
類語
・肝玉(きもだま)
意味:肝と魂。特に、物に動じない精神力。胆力。(出典:デジタル大辞泉)
・エスプリ
意味:精神、機知、才気。(出典:日本大百科全書)
・心塊に徹する(しんこんにてっする)
意味:思いが心の奥までしみ込む。また、堅く心に決める。(出典:デジタル大辞泉)
・心(こころ)
意味:感覚・知覚および知・情・意の働き、ないしはその座(出典:日本大百科全書)
・知性(ちせい)
意味:物事を知り、考え、判断する能力。(出典:精選版 日本国語大辞典)