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専一とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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専一

「まずは落ち着くのが専一だ」などのように使う「専一」という言葉。

「専一」は、音読みで「せんいつ」と読みます。

「専一」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「専一」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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専一の意味

「専一」には次の二つの意味があります。

1 一つの事柄にだけ一心になって、他を顧みないこと。また、そのさま。せんいち。
2 第一であること。随一であること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

専一の意味①「一つの事柄にだけ一心になって、他を顧みないこと。また、そのさま。せんいち。」

「専一」の一つ目の意味は「一つの事柄にだけ一心になって、他を顧みないこと。また、そのさま。せんいち。」です。

この意味では、一心不乱にひとつの事柄に集中するさまを表します。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・伊庭と景虎の間には、夏まで防御専一にという戦略がたてられていた。
(出典:半村良『戦国自衛隊』)

・興亜の精神は我がちの我身専一を男に教えることではなかった筈である。
(出典:宮本百合子『女性週評』)

・秀吉の茶頭としての利休は、わび専一の茶人にはなりきれなかつた。
(出典:唐木順三『千利休』)

・その裏側に何があるかというと、そういう時に、実は私はただ専一に世間を怖れているのである。
(出典:新田次郎『武田勝頼(二)』)

類語

ひたすら
意味:そのことだけに意を用いるさま。(出典:デジタル大辞泉)

一心(いっしん)
意味:心を一つの事に集中すること。(出典:デジタル大辞泉)

脇目も振らず(わきめもふらず)
意味:その方ばかりを見て。心を散らさず一心に。(出典:デジタル大辞泉)

ひとえに
意味:ただそのことだけをするさま。(出典:デジタル大辞泉)

専一の意味②「第一であること。随一であること。」

「専一」の二つ目の意味は「第一であること。随一であること。」です。

この意味は「第一」という場合に使われ、「健康を専一に考える」「まずは落ち着くことを専一としよう」などのように優先事項が一番高いときなどに用います。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・私は何を措いても、この際彼を人間らしくするのが専一だと考えたのです。
(出典:夏目漱石『こころ』)

・だから、罪の現場をつかまらないように気をつけることが専一だわ。
(出典:カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第一巻』)

・みな出来るだけ早く退院したいので療養を専一にし、第一に考えるのは自分の病状のこと。
(出典:藤原作弥『聖母病院の友人たち ―肝炎患者の学んだこと―』)

・個人の義務は相手に愉快を与えるが専一と思う。
(出典:夏目漱石『虞美人草』)

類語

一番(いちばん)
意味:この上なく。最も。(出典:デジタル大辞泉)

真っ先(まっさき)
意味:いちばん初めであること。(出典:デジタル大辞泉)

優先(ゆうせん)
意味:他をさしおいて先にすること。(出典:デジタル大辞泉)

一次(いちじ)
意味:いちばん大切であること。(出典:デジタル大辞泉)

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