粘着
「粘着テープ」などのように使う「粘着」という言葉。
「粘着」は、音読みで「ねんちゃく」と読みます。
「粘着」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「粘着」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
粘着の意味
「粘着」には次の意味があります。
・ねばりつくこと。(出典:デジタル大辞泉)
「粘着」は「くっつく」と言い換えることができます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・が、同時に両人ともやはり耳の前後に一本の毛をさしわたして粘着させた。
(出典:山田風太郎『忍法陽炎抄』)
・刀身に仕掛けがあるのではなく、スピードが血の粘着力に勝ったのだ。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター10a D-双影の騎士1』)
・それを四十分後の爆発にセットし、底についた粘着分子を活性化させた。
(出典:ハーラン・エリスン『ステンレス・スチール・ラット シリーズ(全5巻) 2 ステンレス・スチール・ラットの復讐』)
・それは、人間世界にはまだ発見されていない粘着材料で出来ているものらしい。
(出典:海野十三『海底大陸』)
・僕は頗る粘着力のない性分で、それは丁度自分の頭髪の性質に似ていた。
(出典:島尾敏雄『出発は遂に訪れず』)
類語
・付着(ふちゃく)
意味:物が他の物にくっつくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・引っ付く(ひっつく)
意味:ぴったりとついて離れなくなる。くっつく。(出典:デジタル大辞泉)
・こびり付く(こびりつく)
意味:固くくっついて離れなくなる。(出典:デジタル大辞泉)
・接着(せっちゃく)
意味:物と物とがぴったりくっつくこと。また、くっつけること。(出典:デジタル大辞泉)
・吸着(きゅうちゃく)
意味:吸いつくこと。(出典:デジタル大辞泉)