粗相
「粗相を働く」などのように使う「粗相」という言葉。
「粗相」は、音読みで「そそう」と読みます。
「粗相」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「粗相」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
粗相の意味
「粗相」には次の意味があります。
・不注意や軽率さから過ちを犯すこと。また、その過ち。(出典:デジタル大辞泉)
「粗相」という言葉を分かりやすくいうと、「失敗や過ちを思わず犯してしまうこと」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・先日、刀を見せてもらったときに、なにか粗相があったのかもしれない。
(出典:山本兼一『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎』)
・何しろあたしらのほかはみな先輩なのですから、粗相があってはならない。
(出典:浅田次郎『壬生義士伝 上』)
・落としてひびでも入ったらずいぶんこちらの粗相になるところだった。
(出典:五代ゆう『晴明鬼伝』)
・なにか、お城で粗相があったのではないかと、戸口まで送って出た母が言った。
(出典:藤沢周平『麦屋町昼下がり』)
・農家に行ってからは粗相など一度もせず、丈夫に育っているとききました。
(出典:工藤久代『ワルシャワ猫物語』)
類語
・凡ミス(ぼんみす)
意味:不注意による失敗。軽率でつまらないミス。(出典:デジタル大辞泉)
・失態(しったい)
意味:失敗して体面を失うこと。また、面目を損なうようなしくじり。(出典:デジタル大辞泉)
・目溢れ(めこぼれ)
意味:見落とすこと。また、見落としたもの。(出典:デジタル大辞泉)
・過誤(かご)
意味:あやまち。やり損じ。(出典:デジタル大辞泉)
・失策(しっさく)
意味:するべきことを怠ること。また、しそこなうこと。やりそこない。(出典:デジタル大辞泉)