粗暴
「粗暴な男」などのように使う「粗暴」という言葉。
「粗暴」は、音読みで「そぼう」と読みます。
「粗暴」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「粗暴」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
粗暴の意味
「粗暴」には次の意味があります。
・性質や動作があらあらしくて、乱暴なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
物を投げ捨てる人を見て、「粗暴な人だ」などのように使ったりします。
この場合「物を投げ捨てるなんて乱暴な人だ」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・粗暴なことはできないたちで、誰に向かっても失礼なことはようしない。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(上)』)
・目をあげると、運転手と運転手をひとまわり粗暴にしたような男が立っていた。
(出典:石田衣良『池袋ウエストゲートパーク 第2巻 少年計数機』)
・そしてぼくを見たとき、昨日のぼくの粗暴さを思い出して少し顔を赤らめた。
(出典:ペトロニウス/岩崎良三訳『サテュリコン』)
・もっと具体的に言うと、女性に対する態度が粗暴になる人である。
(出典:山口瞳『酒呑みの自己弁護』)
・口は粗暴そうな横柄な感じであり、顎はまっすぐとがって長いのです。
(出典:バルザック/菅野昭正訳『谷間のゆり(上)』)
類語
・手荒(てあらい)
意味:扱いかたが乱暴である。また、動作などがあらあらしい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・狼藉(ろうぜき)
意味:無法な荒々しい振る舞い。乱暴な行い。(出典:デジタル大辞泉)
・悍馬(かんば)
意味:性質が荒々しく手に負えない人、生気のあり余る人のたとえ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・乱暴(らんぼう)
意味:荒々しい行ないをすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・獰猛(どうもう)
意味:荒々しく強悪なこと。性質が残忍で乱暴なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)