粉雪
「粉雪が降ってきた」などのように使う「粉雪」という言葉。
「粉雪」は、訓読みで「こなゆき」と読みます。
「粉雪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「粉雪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
粉雪の意味
「粉雪」には次の意味があります。
・粉のようにさらさらとした雪。(出典:デジタル大辞泉)
「粉雪」とは、暖かい時に降る牡丹雪と対比した雪の名称で、粉のように粒子の細かい雪のことを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どこからともなく吹きこんで来る粉雪が小屋の中を舞いあるいていた。
(出典:新田次郎『孤高の人』)
・風に飛ばされる粉雪のために、自分の腰から下が見えなくなるくらいである。
(出典:森村誠一『恐怖の骨格』)
・この頃雪が降れば粉雪ではなくて、牡丹の花びらのやうなボダ雪である。
(出典:福士幸次郎『地方主義篇』)
・立ち止まって、コートの肩や髪に降り積もった軽い粉雪を払い落とした。
(出典:宮部みゆき『蒲生邸事件』)
・彼女が表のドアをあけると、さらさらした粉雪がさっとぼくの顔を打った。
(出典:イネス/大門一男訳『蒼い氷壁』)
類語
・細雪(ささめゆき)
意味:こまかい雪。また、まばらに降る雪。(出典:デジタル大辞泉)
・小雪(こゆき)
意味:少し降る雪。少しの雪。(出典:デジタル大辞泉)
・牡丹雪(ぼたんゆき)
意味:雪の結晶が多数付着し合い、大きな雪片となって降る雪。ボタンの花びらのように降るからとも、ぼたぼたした雪の意からともいう。(出典:デジタル大辞泉)
・淡雪(あわゆき)
意味:春先の、うっすらと積もって消えやすい雪。(出典:デジタル大辞泉)
・吹雪(ふぶき)
意味:雪が風にはげしく吹かれて乱れ降る。(出典:精選版 日本国語大辞典)