簡便
「簡便な操作」などのように使う「簡便」という言葉。
「簡便」は、音読みで「かんべん」と読みます。
「簡便」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「簡便」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
簡便の意味
「簡便」には次の意味があります。
・手軽で便利なこと。軽便。また、手っとり早いこと。容易であること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「簡便」をわかりやすくいうと、簡単で便利という意味になります。
手軽で難しくなくて、手間がかからないことを表します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・鍋物のよさは、料理ともいえないようなその簡便な料理方法にもある。
(出典:東海林さだお『キャベツの丸かじり』)
・また装置も簡便で、傾斜をつけて横へずらした手間が多いだけです。
(出典:坂口安吾『明日は天気になれ』)
・残念ながらこの図書館には簡便なものしか置かれていない。
(出典:高橋克彦『パンドラ・ケース よみがえる殺人』)
・地面に穴を掘って竹で枠組みを立て、篠で屋根を葺く簡便な作りである。
(出典:貴志祐介『新世界より』)
・快く思わぬながらも、これが人を計るに最も簡便なる方法と思われている。
(出典:新渡戸稲造『自警録』)
類語
・便利(べんり)
意味:目的を果たすのに都合のよいこと。あることをするのに重宝で、役に立つこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・重宝(ちょうほう)
意味:便利で役に立つこと。便利なものとして常に使うこと。また、そのさま。調法。(出典:デジタル大辞泉)
・軽便(けいべん)
意味:手軽で便利なこと。軽易。簡易。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・利便(りべん)
意味:つごうのよいこと。また、そのさま。便利。便宜。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・コンビニエンス(convenience)
意味:好都合。便利。また、便利なもの。手間がいらない重宝なもの。(出典:デジタル大辞泉)