節操
「節操がない」などのように使う「節操」という言葉。
「節操」は、音読みで「せっそう」と読みます。
「節操」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「節操」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
節操の意味
「節操」には次の意味があります。
・節義を堅く守って変えないこと。自分の信じる主義・主張などを守りとおすこと。みさお。(出典:デジタル大辞泉)
「男女が性的関係の純潔を保つこと」という意味でも使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・別れた男のことをべらべらとしゃべるような節操のない女じゃないよね?
(出典:新津きよみ『女友達』)
・之が今日に至るまで一貫して動かない彼の思想上の節操なのである。
(出典:戸坂潤『世界の一環としての日本』)
・その代価は、彼の自尊心や節操が許さないようなものになることだろう。
(出典:ホーガン『創世記機械械』)
・節操のない話だが、頭に浮かんでしまうのだからどうしようもない。
(出典:阿刀田高『花の図鑑(上)』)
・何故といって、お太陽様は女のように金銭で節操を売らなかったから。
(出典:薄田泣菫『茶話』)
類語
・貞操(ていそう)
意味:正しいみさお。人としての正しい道を守ること。(出典:デジタル大辞泉)
・忠信(ちゅうしん)
意味:忠と信。まごころをこめ、うそいつわりのないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・貞淑(ていしゅく)
意味:女性の操がかたく、しとやかなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・貞節(ていせつ)
意味:女性が夫以外の男性に身や心を許さないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・忠誠(ちゅうせい)
意味:忠実で正直な心。また、忠義を尽くすこと。(出典:デジタル大辞泉)