管轄
「管轄区域」などのように使う「管轄」という言葉。
「管轄」は、音読みで「かんかつ」と読みます。
「管轄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「管轄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
管轄の意味
「管轄」には次の意味があります。
・権限をもって支配すること。また、その支配の及ぶ範囲。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「管轄区域」は「支配区域」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・かれらをあなたの管轄下でもっとも厳しい任務につけていただきたいわ。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語5 勝負の終り』)
・工事現場なんかから江戸時代の骨が出てきても、最初の管轄は警察だ。
(出典:高橋克彦『即身仏(ミイラ)の殺人』)
・特に地方政府の管轄外の地区である我々の集落は、何の影響も受けなかった。
(出典:胡桃沢耕史『旅券のない旅』)
・やつらがおれとおなじ管轄の署内で再会したのも思わぬ偶然だった。
(出典:西尾正『放浪作家の冒険』)
・たとえ隣の街までの往復でも、管轄する官府が違えば旅券が必要になる。
(出典:小野不由美『十二国記 06 風の万里 黎明の空(上)』)
類語
・息が掛かる(いきがかかる)
意味:有力者の保護または影響、支配などを受ける。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・統べる(すべる)
意味: 全体をまとめて支配する。 (出典:デジタル大辞泉)
・管掌(かんしょう)
意味:自分の管轄の職務として責任をもって取り扱うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・牛耳る(ぎゅうじる)
意味:団体や組織を支配し、思いのままに動かす。(出典:デジタル大辞泉)
・君臨(くんりん)
意味:絶対的勢力を持ったものが他を圧倒すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)